WEBサイトの目的を定める
サイト制作の第一歩は明確な目的を定めることです。
「サイトの成果があったかわからない…」
こうならないためにも、この時点でハッキリと目的を決めてしまうことが重要です。
明確な目的があれば、デザインするときから、その目的に則って進めることができ、良しあしを判断する基準となります。
「商品購入が目的なので、お悩み記事の読み終わりには、絶対に関連した商品ページに誘導なければ!」と。
逆に、もし目的を定めなければ、カタログをただまとめるだけといったサイトになってしまいがちです。
見てほしいページにも誘導できず、立ち去らせる結果となり成果が望めません。
このように、スタート時点で目的を立てることは成果につながるため重要なのです。
何をもとに目的を定める?
目的に必ずしも根拠は必要ありません。
もちろん、「事業戦略の売上目標」から逆算して決めても構いません。
あるいは、「古くなった現サイトでもこれだけ売れているのだから、リニューアルしたら2倍になるのでは?」といったWeb担当者としての肌感覚で決めることもできます。
その一方で、なにも根拠がない場合であれば、白紙の状態で運営側判断で「えいや」と決めてしまってよいのです。
この目的に関しては、後のステップでも軌道修正できるので神経質になる必要はありません。
サイトにどんなことを期待するか検討する
目的を定めるために、まずは、WEBサイトに求める役割を考えてみましょう。
その役割には下記のようなものがあるのではないでしょうか。
・新規のお客さまを取得する
顧客リスト獲得
…資料ダウンロード(請求)、メルマガ登録、セミナー受講申し込み
ネット購入(EC)
・既存のお客さまに対して
リピート購入
リテンション(顧客維持)
…既に購入ずみのお客さまや休眠しているお客さまに、サイトでコンテンツを見てもらい、再購入につなげる、など
・ブランディング・名刺代わり
良いイメージを持たせることが目的(直接的な売上をサイトに期待しない)
…サイトでは特に商品を販売せず、店舗で購入してもらう、など
・商品カタログを見てもらう
商品点数が多いとき、商品マニュアルなどの情報を展示したいとき
・お客様サポートセンターとして
ネットを見ることで問合せ対応を減らす、など
・求人
先輩の声、自社のことを知ってもらい、求人につなげる、など
・マーケティング・市場情報収集
サイトでアンケートを取る、など
以上です。
ただし、実際のケースでは、これらの組み合わせとなることが多いです。
目的を「数字などをつかった明確な目標」として言い表す
サイトの目的は漠然と「目的は集客だ」とするだけでは不十分です。
”すぐれた名将は明確に目的を持つ”
つまり、誰にでも判断できる”目標”を定めてこそ、機能します。
では実際に明確な目標を決めましょう。その際「SMARTの法則」に則って検討します。
1.具体的に! …Specific
誰もがわかるように具体的な言葉で表現します。
例)×集客→〇Webからの問合せ数
2.計測可能に! …Measurable
数値などで後から達成できたか確認できるようにします。
例)「〇倍にする」「〇万円にする」
3.達成可能な! …Achievable
現実的に達成できる目標にしましょう。
そもそも無理な目標を立ててしまうと、モチベーションが生まれません。それでは目標を立てる意味がなくなってしまいます。
たとえば、達成可能よりちょっとだけ上をねらった目標にすることもおすすめです。
4.経営目標に関連した! …Relevant
目標が達成されたら経営目標に関連しているかを確認しましょう。
たとえば、もしPV数の目標値が達成されても売上UPにならなければ、目標としてPV数は妥当ではないということになります。
5.いつまでに! …Time-bound
期限を決めないと、いつまでもゴールにたどり着けません。
「〇か月後までに~」と、お尻を決めましょう。
実際に「目標」を立ててみる
これまでの解説を踏まえ、実際に目標を立ててみましょう。
目標の例…
「サイト公開後3か月で、問い合わせ数を2倍にする」
この目標が達成されたら、売り上げアップが期待できますね。
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情報整理と仮説立て加藤春樹
WEB制作歴25年・受注件数約2,000件の実績をもつウェブディレクター・デザイナー・プログラマー。 日清食品やJR東日本、尚美学園大学など大企業/学術機関のウェブ制作にも多く携わってきた経験がある。 独自の「誘導中心設計」に基づくホームページを制作し、サイトからのイベント集客を2倍(1,500人→3,000人)にするなど、「売れるホームページ」作りに定評がある。
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