まだ売上実績が少なく、「どうホームページを作ればよいか?」と悩んでいるあなたに
事業を立ち上げたばかりで、実績も少ない場合には、どんな方針でホームページ作りを進めていくべきかを検討していきます。
状況 : ホームページも実績もまだない
「まだ事業を立ち上げたばかり」または「これまでとは違う客層をねらいたい」という状況で、ホームページをまだ持っていないない場合を考えてみましょう。
そんな状況では、「顧客が男性か女性か」や、「どんなキャッチコピーが刺さるのか」はまだ分かりません。つまり、ターゲットの解像度がはっきりとしていないのです。
ねらうべき顧客は”顕在層”
この状況下では、潜在層は無視して、顕在層(買う気がある人)に絞ってホームページ作りをしましょう。
顕在層がホームページに訪れたら、申し込みしたくなるように作り込むことが重要です。
顕在層に専念する
もちろん、まだターゲットもはっきりしてないわけですから、どんな言葉が刺さるのかはわかりません。それでも、今ある情報をもとに仮説を立てて決めていきましょう。
例えばやせるためのエステ会社であれば、顧客は「ウェディングドレスを着るから痩せたい」のではないか?といった仮説を立てて、ターゲットの年齢・性別、刺さるキャッチコピーを導き出すのです。
ただし、この段階であまりターゲットを絞り込みすぎると、市場を狭める恐れがあるため注意が必要です。
【各顧客層の解説は以下の記事を参照】
1-3 「どれかを買いたい」顧客向けコンテンツ
1-4 「自社を候補に入れて、2択に絞った」顧客向けコンテンツ
ホームページの作り方
例を挙げながらどんなホームページにすべきか解説していきます。
おすすめの構成は、下図のような縦長1PのLP型です。
ページ構成
縦長1Pにする理由は、ページ間の移動を少なくして、訪問者の離脱を防ぐためです。
一般に、ユーザはページを遷移するたびに離脱しやすい傾向があります。とくに現在位置を見失いやすいスマホでは、ページの移動を嫌い、ホームページから離れてしまうリスクが高くなります。
買ってもらうために必要な情報は、なるべくスクロールだけでスルスルと移動して読めるようにしましょう。
ただし、「プライバシーポリシー」「会社情報」といったその他の情報は別のページにしても構いません。
具体的なコンテンツの例
仮説に基づいて下記のようなコンテンツを用意します。
・キャッチコピーとリード文
・3つの選ばれる理由(特長) ※3という数字は訴求するにはちょうど良いのです
・商品のスペック
・ご利用シーンなど
・お申し込み後の流れ
・よくある質問(まだ質問がきていなければ、想定で質問集を作りましょう)
・会社概要・アクセス
・申し込みフォーム(別ページの場合もあり)
今後に向けて、日々の業務の中で「お客様の声」と「質問」を集めよう
この段階では、あくまで仮説を基にターゲットを設定しているため、成果が上がらないこともあるでしょう。
でも、心配はいりません。下記のような取り組みを通じて、自社のターゲットの解像度を上げ、今後のリニューアルで、成果の出るホームページを目指していけば良いのです。
・実績を蓄積しよう
将来、より戦略的なホームページにリニューアルするために、「実績」を蓄積しましょう。
・顧客に「評価・メッセージ」をお願いしよう
また、実際に仕事をした顧客に対して、「お客様の声」や「レビュー」を依頼しましょう。ホームページをリニューアルする際に、実績や選ばれる理由として掲載できます。
・買う前の顧客の疑問点をメモしよう
また、打ち合わせや電話対応のときに顧客から質問をされた場合は、その質問をメモしておきましょう。
「質問=現状のホームページを見てもわからなかった内容」なので、質問は現状のホームページの欠けている部分でです。
「よくある質問」として、ホームページに回答を掲載しましょう。
こうした日々の蓄積をもとに、次の記事2-2で紹介するようなホームページの改善を行い、売れるホームページへと進化させるのです。
まとめ
・まずは、仮説ベースで顕在層に向けてホームページ作ろう。
・日々の業務で「お客さまの声」を集め、ターゲット像を明確にし、次のリニューアルで成果を確実なものにしよう。
次の記事では、得られた実績やメッセージを活かし、顧客を「申込み」ボタンに誘導する力を強化したホームページの作り方を解説します。
加藤春樹
WEB制作歴25年・受注件数約2,000件の実績をもつウェブディレクター・デザイナー・プログラマー。 日清食品やJR東日本、尚美学園大学など大企業/学術機関のウェブ制作にも多く携わってきた経験がある。 独自の「誘導中心設計」に基づくホームページを制作し、サイトからのイベント集客を2倍(1,500人→3,000人)にするなど、「売れるホームページ」作りに定評がある。
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