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ドメインが複数あるサイトにはクロスドメイン設定が必須。その理由と方法をキャプチャー付きで解説!

2019.07.08

文/加藤春樹

自社ホームページの効果を測定するのに、Googleアナリティクスによる解析は非常に有効です。
しかし、様々な事情で、同じホームページ内に複数のドメイン(URL)が共存している場合があります。そのまま解析を行うと、結果はドメインごとにばらばらに出てくることに。また、同じホームページ内のリンク移動であっても、ドメインが異なると離脱と計測されてしまい、求めるような結果が得られなくなってしまいます。
そんな問題を避けるために必ず設定しておきたいのが、クロスドメイン トラッキングです。
クロスドメイン トラッキングの設定作業は、Googleタグマネージャを利用していればとても簡単です。今回は、タグマネージャ導入済みの場合と未導入の場合、それぞれの設定方法を解説します。
また、Googleアナリティクスでさらに的確に解析を行うために、必ずやっておきたい追加設定についてもご紹介します。

なぜ、クロスドメイン トラッキングを設定するのか

解析対象サイトに複数のドメイン(URL)があるときに、このクロスドメイン トラッキングを設定する必要があります。
ショッピングサイトを含むウェブサイトを例に、解説します。
例えば、自社サイトはofficeants.comであるとします。
セキュリティや構築費用の都合でショッピングASP(application service provider)サービスを利用する場合、ショッピング機能部分は別のURL(shop.com/officeants/)となってしまいます。

  • ※ショッピングASPサービスによっては、そのASPサービス内に自社サイトを持たせ、同じドメインにできる場合もあります。
ショッピングサイトでドメインが2つになる例
自社サイトのURL(メイン): 
 officeants.com
ショッピングサイトのURL(サブ): 
 shop.com/officeants/

この場合、ユーザーに商品を購入してもらうのには何の問題もありません。
しかし、流入経路や効果測定等の解析を行うのには、大きな問題が生じてきます。Googleアナリティクスの計測データを、解析画面上でまとめて見ることができないのです。
また、ショッピングサイトから自社サイトへ移動すると参照サイトからの流入と見なされ、逆に自社サイトからショッピングサイトへ移動すると離脱と判断されてしまうため、正確なデータを取ることができません。
そんな問題を回避するために必要なのが、クロスドメイン トラッキングの設定です。設定することにより、複数のドメインにまたがるホームページの解析結果が一度に見られ、正確にデータを解析することができるようになります。

クロスドメイン トラッキングの設定方法

クロスドメイン トラッキングの設定は、Googleタグマネージャを導入している場合と、していない場合で方法が異なります。
ここでは両方のケースを解説していきますが、導入している方が圧倒的に簡単にできます。未導入の場合はGoogleタグマネージャの導入を強くお勧めします。

解説に当たっては、以下の仮ドメイン名を使います。

解説上の仮のドメイン名
メインドメイン:officeants.com(GoogleアナリティクスまたはGoogleタグマネージャ導入済みとする。)
サブドメイン:officeants.net(いずれも未導入とする。)

参考) メインドメインへのGoogleアナリティクスの導入方法は、下記の記事をご参照ください。
Googleアナリティクス導入の徹底ガイド! 初心者も挫折しない全キャプチャー付き

設定方法1) Googleタグマネージャ導入済みの場合

まず、Googleタグマネージャ導入済みの場合から解説していきます。

サブドメインのすべてのHTMLにGoogleタグマネージャのタグを設置する

このタグは、メインドメインに設置されている計測タグと同一のものです。
Googleタグマネージャ

googleanalytics-crossdomain-tracking0.png

タグマネージャにクロスドメイン トラッキングの設定を行う

Googleタグマネージャにアクセスし、タグの詳細設定を変更する作業を行います。
Googleタグマネージャ

googleanalytics-crossdomain-tracking1.png

googleanalytics-crossdomain-tracking2.png

以上で設定は完了です。
サブドメイン(officeants.netサイト)へのアクセスについても、メインドメイン(officeants.comサイト)のGoogleアナリティクスで併せて解析できるようになりました。

注意
※この設定をする前の計測結果には適用されません。

設定方法2) Googleタグマネージャ未導入の場合

Googleタグマネージャを導入していない場合は、Googleアナリティクスのトラッキングコードをカスタマイズすることで、クロスドメイン トラッキングを設定します。

まず、メインドメインのHTMLに、下記のようなトラッキングコードが設定されているとします。

<!-- Global site tag (gtag.js) - Google Analytics -->
<script async src="https://www.googletagmanager.com/gtag/js?id=UA-54516992-1"></script>
<script>
  window.dataLayer = window.dataLayer || [];
  function gtag(){dataLayer.push(arguments);}
  gtag('js', new Date());
  gtag('config', 'UA-54516992-1');
</script>

config部分に、下記のように4行を追加します。
domainsには、メインドメイン(officeants.com)、サブドメイン(officeants.net)と配列して設定します。

<!-- Global site tag (gtag.js) - Google Analytics -->
<script async src="https://www.googletagmanager.com/gtag/js?id=UA-54516992-1"></script>
<script>
  window.dataLayer = window.dataLayer || [];
  function gtag(){dataLayer.push(arguments);}
  gtag('js', new Date());
  gtag('config', 'UA-54516992-1'
//下記4行を追加
,{
‘linker’: {
‘domains’: [‘officeants.com’, ‘officeants.net’] }
}

);
</script>

このトラッキングコードをメインドメインのすべてのHTMLに埋め込み直す作業が必要です。
また、サブドメインのHTMLにも上記コードを埋め込みます

以上で、Googleタグマネージャ未導入の場合のクロスドメイン トラッキングの設定は完了です。

Googleアナリティクスの解析結果を、ドメイン名付きにする(ビューフィルタの設定方法)

クロスドメインを設定すると、問題も起こります。Googleアナリティクスの解析結果画面には、URLにドメイン名が表示されないため、メインドメインとサブドメイン、どちらのページの結果か判断がつかなくなってしまうのです。
そこで本章では、下記のようにドメイン名付きで表示させるための設定方法を解説していきます。
Googleアナリティクスの解析例: 行動>サイトコンテンツ>すべてのページ

googleanalytics-crossdomain-tracking6_.pngビューフィルタ設定前

googleanalytics-crossdomain-tracking6.pngビューフィルタ設定後 ドメイン付きとなる

それでは実際に設定してみましょう。

googleanalytics-crossdomain-tracking3.png

googleanalytics-crossdomain-tracking4.png

ホスト名: (.*)
リクエストURL: (.*)
リクエストURL: https://$A1$B1

googleanalytics-crossdomain-tracking5.png

以上で設定は完了です。
計測データのURLにドメインが含まれたかどうか確認しましょう。

注意
※反映には24時間ほどかかります。
※この設定をする前の計測結果には適用されません。

「参照サイト」からサブドメインを除外する(参照元除外の設定)

Googleアナリティクスでは、サイトにアクセスがあった場合、その参照元をドメインごとに確認できる機能があります。(下図参照)
クロスドメイン トラッキングの設定を行っても、サブドメイン(officeants.net)サイトのリンクからメインドメイン(officeants.com)にアクセスした場合、サブドメインは外部の参照元として計測されてしまいます。(本来は内部リンクと計測されるべきです。)

googleanalytics-crossdomain-tracking7_.png
参照元を確認できる機能 例は「集客>すべてのトラフィック>参照サイト」の解析結果画面です。

参照元にサブドメインが表示されないようにするは、「参照元除外」の設定を行います。
それでは、設定方法を見ていきましょう。

googleanalytics-crossdomain-tracking7.png

googleanalytics-crossdomain-tracking8.png

googleanalytics-crossdomain-tracking9.png

以上で設定は完了です。

注意
※反映には24時間ほどかかります。
※この設定をする前の計測結果には適用されません。

まとめ

この記事では、ドメインが複数あるサイトをGoogleアナリティクスでまとめて解析できるよう、クロスドメイン トラッキングを設定する方法を解説しました。
また、併せて行っておきたい下記の設定についても解説しました。
・Googleアナリティクスの解析画面上のURLをドメイン名付きにする「ビューフィルタ」の設定
・サブドメインの参照元除外設定
ホームページは、作って終わりではなく、正しい方法で解析を重ねることで効果を上げていくことができます。クロスドメイン トラッキングは、そのために重要な設定です。ぜひ、行うことをおすすめします。

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加藤春樹

ディレクター
WEB制作に約20年たずさわり、ECサイトやファッションブランドサイトなどさまざまな業種のホームページを制作しました。”成果のでる”ホームページを目指し、日々努力を重ねています。
WEBマーケティング、WEB制作に関する記事を随時投稿する予定です。
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