Googleアナリティクス導入の徹底ガイド! 初心者も挫折しない全キャプチャー付き - Googleアナリティクス(Google Analytics・グーグルアナリティクス)
2020年6月20日:加筆修正しました。
アクセス解析を導入したいと思っているあなた。
Googleアナリティクスだけでなく、「Googleタグマネージャ」や「Googleサーチコンソール」も正しく導入できてますか?
Googleアナリティクスだけでも、解析自体は行えますが、GoogleタグマネージャやGoogleサーチコンソールもSEOの確認のために必須のツールです。
各々、導入がわかりにくくキャプチャーで解説されてあるWEBページがないサイトが多いのですが、本記事は初心者でも、プロ以外でも必ず導入できるよう、すべての手順をキャプチャー付きで解説します。
【基礎知識編】ツール導入の事前準備と3つものツール導入が必要な理由
事前準備
SSLの設定
SSLを導入しましょう。
SSLを導入してないと、どんなキーワードで流入があったのかを分析することできません。
最近ではレンタルサーバーに無料SSL(Let'sEncrypt)などを利用できます。もし、まだ導入してないようでしたらすべてのサイトにSSL導入の検討をするべきです。
wwwありなしは別サイトと認識される! URLの正規化は必須です。
wwwありなし、
また、httpまたはhttpsのURLを統一しましょう。この統一のことを「URLの正規化」と呼びます。
もし、正規化されてない場合、Googleアナリティクスで設定をおこなわなければならず、管理が面倒になります。
設定の方法は簡単です。
「.htaccess」というWebサーバーであるApacheの制御用のファイルをトップページの同階層に記載します。
トップディレクトリ/.htaccess
RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTPS} off
RewriteRule .* https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [L,R=301]
RewriteCond %{HTTP_HOST} !^www\. [NC]
RewriteRule .* https://www.%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [L,R=301]
上記の設定では、
・http://www.test.com
・http://test.com
とURLでアクセスされても、下記URLに書き換えられます。
・https://www.test.com
必要な情報の収集
- 事前に準備しましょう
- ・URL:本記事では、「https://www.test.com」と想定して解説します。
・サーバーのFTP情報:各ツールから生成されるタグをホームページに設置する必要があるため準備しましょう。
3つのツールがなぜ必要なのか?
今回のGoogleアナリティクス導入では、「Googleアナリティクス」だけでなく、「Googleタグマネージャ」と「Googleサーチコンソール」も導入します。
それでは、各々の役割を確認しましょう。
Googleアナリティクス
Google社が無料で提供するホームページのアクセス解析ツールです。
自分のホームページに何人アクセスがあったのか?だけでなく、どのページにどのくらい滞在したか? どのページが直帰率(初めてアクセスしてすぐに離脱したか?)が高かったのか?などを見ることができます。
その結果、ページの改善でより来訪者に問合せをさせる施策を検討することができます。
無料でアクセス解析をする方法は、他にサーバーのログを解析するツールなどがありますが、Googleアナリティクスが無料で高機能なため、中国のサイトを解析したいなど特段の理由がなければこのツール一択であると言えます。
https://www.google.com/analytics/web/
Googleタグマネージャ
Googleタグマネージャとは、Googleのアナリティクスのタグをタグマネージャのコンテナに入れて、ホームページに設置することができます。
さて、アクセス解析するだけの場合はGoogleアナリティクスだけで計測可能なのですが、Googleタグマネージャを利用するメリットはなんでしょうか?
例えば、複数のGoogleアナリティクスタグや広告のコンバージョンタグなどをサイトに設置する場合、いちいちホームページにFTPソフトを使ってタグを追加・削除する必要があります。そんなときに、このGoogleタグマネージャを使うと、設置は一回だけで完結することができます。
また、複数URLを一つのアカウントで管理するクロスドメイントラッキングや、どこまで読まれたか(イベントトラッキング)などが簡単に実現することができるため、導入をおすすめします。
https://tagmanager.google.com/
Googleサーチコンソール
Googleアナリティクスだけでは、どのような検索ワードでサイトに流入されたかを知ることができません。
GoogleサーチコンソールとGoogleアナリティクスを連携させることで、検索ワードを確認することができます。
SEO対策や来訪者のニーズ分析のためにも、導入は必須であると言えます。
https://www.google.com/webmasters/tools/home?hl=ja
【導入編】アカウント作成
アカウントの作成
事前にGoogleのアカウントを作成しておいてください。(無料です)
下記、URLにアクセスしてください。
https://www.google.com/analytics/web/
ステップ1 「アカウントを作成ボタン」を押します。
ステップ2 サイト名等を入力し、ボタンを押します。
ステップ3 規約への同意ボタンを押します。
ステップ4 タグが発行されますが、このタグは使用しません。 トラッキングIDだけはメモしておいてください。例)UA-1111111111-1
以上で、Googleアナリティクスのタグの生成が完了しました。
取得した、トラッキングIDをメモしておきましょう。
- 取得された情報
- GoogleアナリティクストラッキングID:UA-111111111111111
タグマネージャーでコードを作成し、WEBサイトに設置する
まだ、GoogleアナリティクスのトラッキングIDを取得しただけでは、アクセス解析ができません、次のステップでGoogleアナリティクスのタグを入れるGoogleタグマネージャのコンテナを設置します。
タグマネージャ
https://tagmanager.google.com/
ステップ1 Googleタグマネージャを選択し、Googleタグマネージャへ移動します
ステップ2 「アカウントを作成」をクリックします。
ステップ3 アカウント名などを入力します。
ステップ4 利用規約に同意します。
ステップ5 タグが発行されます。このタグを自分のホームページに設置します。
ステップ6 Googleタグマネージャのタグが発行されワークスペースが表示されます。
この段階では、Googleタグマネージャのコンテナが設置されただけで、そのコンテナ(入れ物と理解しましょう)には何も入っていないため、アクセス解析ができる状態ではありません。
GoogleタグマネージャのコンテナにGoogleアナリティクスのタグを設置する
ステップ1 タグをの画面に移動し、タグの新規を押す
ステップ2 タグのタイプを選択するために「タグの設定」エリアをクリックします。
ステップ3 Googleアナリティクスのユニバーサルアナリティクスを選択します
ステップ4 各項目に入力し、「Googleアナリティクス設定」でGoogleアナリティクスのトラッキングIDと紐づけるため、「新しい変数」をクリックしその設定へ移動します。
ステップ5 各項目を入力します。トラッキングIDはGoogleアナリティクスのトラッキングIDを入力してください。また、変数のタイプは下図の通り選択、変数の名前に「v-trackingid」と入力し、保存ボタンを押します。
ステップ6 トリガーをクリックします。トリガーとはどんなときに、Googleアナリティクスを実行させるか?という設定です。
ステップ7 トリガーは「All Pages」を選択します。
ステップ8 これでタグの設定が完了しました。タグの名前を「通常」とし、保存ボタンを押して保存しましょう。
ステップ9 保存が完了しワークスペースに戻りました。「プレビュー」ボタンを押して確認作業に移ります。
※最終的には公開ボタンを押されるまでは完了ではないことにご注意ください。
ステップ10 自分のホームページを再読み込みするとTagManagerウィンドウが表示されています。「Tags fired On This Page」部分に今回設置したGoogleアナリティクスのタグが表示されています。ここをクリックしてください。
ステップ11 トラッキングIDが表示されていることを確認しましょう。
ステップ12 「公開」ボタンをクリックで完了です。
【最終仕上げ編】Googleサーチコンソールと連携させる
Googleサーチコンソールと連携することで検索エンジンからの流入検索ワードを取得することができます。
それでは、設定の流れを解説します。
まずは、下記Googleサーチコンソールに移動してください。
https://www.google.com/webmasters/tools/home?hl=ja
ステップ1 Googleコンソールに移動し、「新しいSearch Consoleを使用する」ボタンを押します。
ステップ2 URLを入力して、追加ボタンを押してください。
URLが複数バリエーションある場合には注意が必要です。
バリエーション例
- http://ドメイン名
- http://www.ドメイン名
- https://ドメイン名
- https://www.ドメイン名
Googleで検索されたどの検索クエリかを把握するためには必ずhttps://~でなければなりません。
また、wwwあり・wwwなしの両方を許容している場合は、それらのバリエーションすべてについてこのサーチコンソールの設定を作成する必要があります。
ただし、GoogleアナリティクスにGoogleサーチコンソールを連動させることができるのは、それらのバリエーションのうち1つだけとなります。
必ず、URLの正規化を行い、httpsのURL一つにしましょう。
例) https://www.officeants.com
ステップ3 確認ファイルが発行されました。確認ファイルをダウンロードしたら自分のホームページのトップページと同階層に設置し、確認ボタンを押してください。
ステップ4 Googleサーチコンソールの登録が完了しました。
GoogleサーチコンソールとGoogleアナリティクスと連携させます。
ステップ1 Googleアナリティクスのプロパティ設定の「Search Consle調整」ボタンをクリックします。
ステップ2 「追加ボタン」をクリックします。
ステップ3 関連付けたいGoogleサーチコンソールの対象のサイトを選択して、「保存」ボタンを押してください。
以上で設置が完了です。
アクセス解析を利用できるのは設定が反映され、データが蓄積されるまで1日以上経ってからになります。
加藤春樹
WEB制作歴25年・受注件数約2,000件の実績をもつウェブディレクター・デザイナー・プログラマー。 日清食品やJR東日本、尚美学園大学など大企業/学術機関のウェブ制作にも多く携わってきた経験がある。 独自の「誘導中心設計」に基づくホームページを制作し、サイトからのイベント集客を2倍(1,500人→3,000人)にするなど、「売れるホームページ」作りに定評がある。