問い合わせが倍増したチャットシステム
既存のSlackを流用し、低コストでチャットシステムを実現!
チャットを導入してから、オフィスアンツへのお問い合わせは、1.9倍に増えました。
チャットでのやり取りから、電話での打ち合わせに発展したこともあります。
そのお客様は、「問い合わせフォームは気が引けたから、チャットで問い合わせた」とおっしゃっていました。
このことから、「問い合わせフォーム」はハードルが高く、「チャット」のほうが問い合わせにつながりやすいことがわかります。
【現状の問題点】
問い合わせフォームだと、ハードルが高くて問い合わせてもらえない。
ホームページを読んで、ふと疑問がわいた時。
大多数の人は、問い合わせるのを面倒に感じて、そのまま離脱してしまいます。
疑問点自体は、問い合わせてもらえれば、簡単に解消できるもの。
企業側からすれば、問い合わせてもらえないために、大事なお客様を逃してしまうのは大きな損失です。
問い合わせてもらって、少しでもお客様と接触できれば、
話の流れによっては、打ち合わせの提案をすることも可能なのに…。
なにか気軽に問い合わせてもらう、良い方法はないだろうか?
以前、オフィスアンツはこんなふうに悩んでいて、ある解決策を思いつきました。
「そうだ、もっと気軽に問い合わせてもらえるように、チャットを導入しよう!」
そこで、既存のチャットツールが使えないかを調べてみたところ、次の3つの選択肢がありました。
問い合わせフォームとチャット
チャットシステムは3種類ある!
①シナリオ型チャットボット
あらかじめ用意されたシナリオに沿って、選択肢を選んでいくタイプです。
例として、市区町村サイトで利用されているシステムを見てみましょう。
ゴミについて問い合わせると、
「金属のゴミですか、燃えるゴミですか?」という返答。
それから、
「金属のゴミ」をクリック → 「30cm以下ですか?」 → 「はい」をクリック →「第二・第三金曜日に最寄りのゴミステーションに出すことができます」と返答があり、終了。
これは、集客目的というよりは、「電話対応の負担軽減目的」で利用されています。
今回は、チャットでのやりとりの流れによっては、打ち合わせにこぎつけたいねらいもあるので、却下。
②AIチャットボット
あらかじめ、自社の「よくある質問と回答」を学習させて、AIに答えてもらうというものです。
残念ながら、弊社くらいの規模の会社では、十分な問い合わせが蓄積されておらず、AIに学習させる材料が足りません。
また、このシステムも打ち合わせに誘導するのが難しいので、却下。
③有人チャット
スタッフが、実際にチャットで回答する方式です。
求めていたのは、これです!
しかし、既存の有人チャットは月額8000円~といった価格帯が多いです。
払わないで済むなら、それに越したことはありません。
「もはや、独自に作るしかない!」
そう、思い立ちました。
チャットシステムのメリット
しかし、チャットを作る価値は本当にあるのだろうか?
念のため、「チャット(有人)・問い合わせフォーム・電話」で、それぞれのメリット・デメリットを洗い出してみました。
チャット(有人) | 問い合わせフォーム | 電話 |
⚪︎即回答が得られる ⚪︎気軽に聞ける ⚪︎企業側からすれば、 電話や打ち合わせに 誘導するチャンスができる |
×即回答が得られない ×入力が面倒 ×個人情報を求められる のが不快 |
⚪︎即回答が 得られる ×売り込まれそう で不安 |
すぐに逃げる気満々のサイト訪問者にとっては、
チャットは問い合わせしやすくて、メリットが大きそうです!
そんなわけで、オフィスアンツでは、以下のような有人チャットを制作・導入しました。
システムの全体像
訪問者が名前やメアド等の情報を入力する必要がないため、気軽に質問できる便利ツールです。
WEBサイトであれば、どんなサイトにも導入可能です。
しかも、スマホ対応!
それでは、全体像をご覧ください。
1.訪問者が、ホームページのチャット欄から入力する。
2.自社に、管理画面から通知が届く。
管理画面は、無料ツールのSlackを利用。
スマホにSlackアプリをインストールしておけば、スマホにプッシュ通知が届きます。
3.スマホかPCのアプリの、Slackから質問を確認し、返信する。
各問い合わせに対して、どのようにやりとりをするのか、詳細を見てみましょう。
各ユーザーは、#問い合わせチャンネルの「スレッド単位」で管理されます。
つまり、各スレッドに返信する形で、各ユーザーとやり取りできるのです。
(この部分は、Slackを使ったことがないとイメージしづらいかと思います。もしご興味があれば、無料なのでSlackをインストールしてみてください)
4.訪問者のブラウザのチャット欄に返信が表示される。
無料ツールのSlackを利用することで、月額無料を実現しました。
また、Slackにはスマホアプリがあるため、出先からでも、チャットの問い合わせに返事ができます。
これが非常に便利です!
ただし、チャット通信用のソフトウェアをインストールする必要があり、普通のレンタルサーバーではなくVPSというサーバーが必要となります。
例)カゴヤVPS 月額550円~
もし、このチャットシステムの導入に興味がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
御社の社員数や、問い合わせ対応の体制に合わせたシステムをお見積もり&ご提案いたします。
- スペック
- 月額料金:0円
- 利用ツール:Slackのアカウントが必要(無料版でもOK)
- サーバー:VPS以上のレンタルサーバーが必須
特徴
特徴1
Slackを使った利点をフルに生かします。
- Slack自体は無料で利用可能です
- 管理画面にSlackを利用することで、開発が不要
- Slackにはスマホアプリもあるため、出先でも対応可能
特徴2
問い合わせした人がどんなページを見ていたのかを、Slackから確認できます!
- 取得できるユーザ情報
- ・ブラウザ
- ・閲覧場所
- ・見たページ
例)東京都池袋で、MacOSのSafariで、オフィスアンツのHPの「WEBサイト制作サービス」のページを閲覧しながらチャットをしている場合
・閲覧場所:東京都池袋
・ブラウザ:PC Mac OS 10.15.7 Safari 16.4
・見たページ:https://www.officeants.com/web/
特徴3
訪問者がHP内を移動しても、チャットが途切れることはありません。
HPを開いていれば、チャットは引き続き利用可能です。
さらに、訪問者がチャットの途中でブラウザを閉じて数日経過しても、
サイトを再訪すれば、チャットツールで続きのやり取りが可能です。
デメリットと今後の改善点
- ブラウザが変わると、問い合わせを引き継ぐことができません。
- ゼロから問合せをする必要があります。
- 無料版のSlackを利用している場合、90日で投稿が削除されてしまいます。
- これは、今後の開発で改善します。
- 留守番応答機能を追加予定です。
- お客様がチャットを送信した後に、すぐに返事ができないケースのために、一定時間の経過後に、自動でメッセージを返信します。
ご要望に応じたチャットシステムを制作します!
このシステムの導入にご興味がある方は、お気軽にお問合せ下さい。
御社の社員数や、問い合わせ対応の体制に合わせたシステムを、お見積もり&ご提案いたします。
このチャットシステムを導入して、他社より先に問い合わせを獲得しましょう!
- 補足 【Slackとは】
- 本来、社内でのやり取りに使うチャットツールです。(わかりやすく言えば、LINEのようなもの)
LINEのように、誰か一人とやり取りすることもできます。
それに加えて、チャンネルというグループを作ることができます。そのチャンネルでは、ある担当者だけが閲覧・投稿することができます。例えば、A・B・Cさんだけを「#広報」というチャンネルに所属させます。これにより、その3人だけが、「広報」に関する内容をチャットすることができるようになります。一方、その3人以外には通知がされないため、スムーズに業務を行うことができます。本記事のチャットシステムでは、「#HPからの問い合わせ」というチャンネルを作成し、そこにHPのチャット欄からの問い合わせが届くようにシステムを組んでいます。
- 補足 【レンタルサーバーのVPSとは】
- VPSとは、バーチャルプライベートサーバー(Virtual Private Server)のことです。
普通のレンタルサーバーは、他のレンタルサーバー契約者と共用なので、用意されたプログラミング言語やデータベースしか使えません。
一方、VPSの場合は、仮想的に、自分の家のように自由に(制限はありますが)カスタマイズすることができます。今回のチャットシステムでは、チャットをする機能を実現するために、node.jpというツールをインストールする必要があります。そのため、レンタルサーバーではなく、VPSが必要なのです。なお、VPSプランは、多くのレンタルサーバー会社に用意されています。
金額はそれほど高くありません。 - 例)
さくらのVPS 535円/月~
カゴヤのVPS 550円/月~
GMOのVPS 1,073円/月~
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